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風流街浪漫フェスタの歴史

まちづくり有志による手作りのお祭りとしてスタート

 平成4年(1992)、熊本市の支援による「地域振興祭り」として、五福校区でイベントが開催されることになりました。サポート団体として「五福ふれあいまちづくりの会」が発足、イベントを「風流街浪漫フェスタ」と命名しました。五福校区が栄華を誇っていた大正時代をイメージしたネーミングです。
 第1回風流街浪漫フェスタでは、祭りの目玉として「すり鉢舞い」が披露されました。これは、万町の総社神社に伝わる奇習で、雇われ神主が商売繁盛・家内安全を祈願しながら商家を廻るのですが、振る舞い酒をいただくので次第に酔っていき、婦女子の着物の裾をまくったりしたので明治30年頃に廃止になったもの。それを約90年ぶりに復活させました。
 平成5年(1993)には、まちづくりの会有志の手で「すり鉢舞い総踊りバージョン」のオリジナル曲が作られ、小学生と地域住民がみんなで踊れるよう振り付けを施しました。
 平成7年(1995)、これらの働きが地域活性化につながると評価されて、「風流街浪漫フェスタ」が熊本県より「ふるさとづくり賞」(集団の部)最優秀賞に選ばれました。

資金難で継続の危機…子どもたちの意志で続いたフェスタ

 平成16年(2004)、熊本市からの支援が終了し、フェスタの存続が問われることに。来年以降、フェスタを続けるかどうか…関係各団体に問いかけるも、運営資金が無いことに不安だけが募る。真っ先に返事をしたのは小学生でした。
「フェスタをぜひ続けたいです。僕たちの売上を使ってください」
その手には、子どもたちがフェスタのバザーで売り上げた2万円が握られていました。もちろんこれだけのお金でフェスタを運営できるわけではありませんが、その意志を重く受け止め次年度以降も継続していくことが決定しました。
 さっそく五福校区内の商店主たちにより「五福風流街商栄会」が結成され、運営を引き続きサポートしていくことになりました。
 平成23年(2011)には記念すべき第20回を迎え、これまでお世話になった方への感謝の気持ちをこめて、初めて前夜祭を開催しました。
 令和2年(2020)から3年間は、新型コロナウイルスまん延防止のため中止。令和5年(2023)、4年ぶりに第29回となる風流街浪漫フェスタ2023を開催します。